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【初心者向け】抵抗とは何か|回路が読めるようになる最初の一歩

電子回路を勉強していて、

  • 回路図を見ても意味が分からない
  • 線と部品が並んでいるだけに見える
  • どこから理解すればいいのか分からない

そう感じたことがあるなら、**最初に見るべき部品は「抵抗」**です。

この記事では、抵抗を
「計算する部品」ではなく
**「回路の意味を決めている部品」**として説明します。

読み終わったとき、
回路図が“少し読めるもの”に変わることを目標にしています。


抵抗とは?まず結論から(初心者向け)

  • 電気の流れを調整する部品
  • 回路の動作を決める役割を持つ
  • ほぼすべての回路に入っている

抵抗は、電気を止めるための部品ではありません。
**「流れすぎないように調整する部品」**です。

電子回路の中で、

  • どれくらい電流を流すか
  • どこで電圧を分けるか
  • 信号の大きさをどうするか

こうしたことは、ほとんど抵抗によって決まります。


抵抗はどんな製品で使われているのか(使い道)

  • スマートフォンやパソコンの基板
  • テレビ・オーディオ機器
  • マイコンを使った電子工作
  • センサ回路・LED回路

これらの製品の中で、抵抗は
**「何もしないように見えて、実は一番多く仕事をしている部品」**です。

例えばLED。
抵抗がなければ、LEDは一瞬で壊れます。

これは、
電気は“行けるなら行きすぎる”性質を持っているからです。


なぜ抵抗が必要なのか(理由)

  • 電流は自然に増えようとする
  • 電圧は勝手に分かれてくれない
  • 部品には適切な条件がある

電子回路では、
「ちょうどいい電流」「ちょうどいい電圧」
が必要です。

しかし、電源をつないだだけでは、
その“ちょうどよさ”は勝手には生まれません。

そこで抵抗が、電気の流れにブレーキをかけます。


抵抗があると何が助かるのか(メリット)

  • 部品を壊さずに使える
  • 信号の大きさを決められる
  • 回路の動作が安定する

抵抗は、
回路を「成立させる」ための条件設定役です。

例えるなら、

  • 水道の蛇口
  • 車のアクセルとブレーキ

のような存在です。


体系説明の前に知る:抵抗が使われる主な回路

回路が読めない原因の多くは、
**「抵抗が何を決めているか分からない」**ことにあります。

ここでは、初心者が最初に出会う抵抗の使われ方を、
用途が多い順に見ていきます。


抵抗が使われる回路ランキング

第1位:電流制限回路(LED・IC保護)

  • 電流が流れすぎないようにする
  • 抵抗はブレーキ役
  • LED・IC入力で必須

LED回路は、
抵抗の役割が一番分かりやすい回路です。

LEDは、
電圧をかけると一気に電流が流れます。

そこで抵抗が、
「ここまでしか流してはいけない」
という制限をかけます。

比喩で言えば、

  • 水道の蛇口
  • 細くしたホース

です。

よくある勘違い:抵抗は小さいほどいい?

小さい抵抗ほど電流は流れます。

つまり、
小さすぎると壊れる方向に進みます。


第2位:分圧回路(電圧を作る)

  • 電圧を分けて作る
  • 抵抗は分配役
  • センサ・基準電圧で多用

分圧回路では、
2本以上の抵抗を使って電圧を作ります。

比喩で言えば、

  • 段差のある階段
  • 水の分岐路

電圧は、
抵抗の比率によって自然に分かれます。

よくある勘違い:抵抗値は適当でいい?

比率が重要です。

「だいたい同じ」では、
欲しい電圧は作れません。


第3位:信号調整回路(プルアップ・プルダウン)

  • 信号の状態を安定させる
  • 抵抗は引っ張る役
  • デジタル回路で必須

信号線が宙ぶらりんだと、
回路は不安定になります。

抵抗で、
「普段はこの状態」
と決めてあげます。

比喩で言えば、

  • ゴムひも
  • 風見鶏

です。

よくある勘違い:直接つなげばいい?

直接つなぐと、
回路同士がケンカします。

抵抗は、その衝突を防ぐクッションです。


ここから体系的に見る抵抗の考え方

  • 抵抗値で流れ方が変わる
  • 比率で回路の意味が決まる
  • 配置で役割が変わる

抵抗は「何Ωか」という数字だけを見ると、

つい 大きい・小さい で考えてしまいがちです。

しかし実際の回路では、抵抗は単体で意味を持つことはほとんどありません。

まず大切なのは、抵抗値によって電気の流れ方が変わるという点です。

抵抗が大きければ電気は流れにくくなり、

抵抗が小さければ電気は流れやすくなります。

これは直感的で、多くの人が最初に理解できる部分です。

ただし、ここで止まってしまうと回路は読めるようになりません。

次に重要なのが、比率で回路の意味が決まるという考え方です。

回路の中に抵抗が複数ある場合、

「どれが何Ωか」よりも

**「どの抵抗が、どれくらいの比率か」**が意味を持ちます。

たとえば2本の抵抗が並んでいる回路では、

電圧を半分にしたいのか、

10分の1にしたいのか、

それを決めているのは抵抗同士の比率です。

極端な話、両方を2倍にしても、

比率が同じなら回路の動きは変わりません。

ここが、専門書を読んだときに急に分からなくなるポイントでもあります。

さらにもう一つ重要なのが、配置で役割が変わるという点です。

同じ抵抗値でも、

  • 信号の途中に入るのか
  • 電源とGNDの間に入るのか
  • コンデンサと組み合わされているのか

配置が違うだけで、

その抵抗の役割はまったく別物になります。

信号の途中に入れば「流れを調整する役」になり、

GND側に置かれれば「基準を作る役」になり、

コンデンサと組めば「時間や変化を作る役」になります。

抵抗は主張しない部品ですが、

どこに置くかで回路の性格を決める部品です。

まとめると、

抵抗は

  • 値そのものより
  • 他の抵抗との比率
  • 回路の中での位置

この3つがそろって、初めて意味を持ちます。

ここまで理解できていれば、

回路図を見たときに

「この抵抗、何をさせたいんだろう?」

と考えられるようになります。

それができるようになれば、

もう抵抗でつまずくことはほとんどありません。

この段階では、
オームの法則を完璧に使える必要はありません。

「抵抗は回路の条件を決めている」

この感覚がつかめれば十分です。

抵抗の種類

抵抗にはいくつか種類がありますが、

最初に知ってほしいのは、

種類は「性能の違い」ではなく「向いている仕事の違い」

だということです。

見た目や名前が違っても、

電気を流れにくくするという本質は同じです。

違うのは「どんな場面で安心して使えるか」です。

固定抵抗(いちばん基本)

もっとも一般的で、回路図に一番よく出てくるのが固定抵抗です。

値が決まっていて、使っている途中で変えることはありません。

初心者が最初に触れる回路のほとんどは、

この固定抵抗だけで構成されています。

固定抵抗は、

  • 電流を制限する
  • 電圧の比率を決める
  • 基準を作る

といった、回路の骨組みを作る役割を担います。

ここで重要なのは、

「固定抵抗=単純で低性能」ではないという点です。

回路の意味を決める主役になることも多い部品です。

カーボン抵抗(ざっくり用途向け)

昔からある、最も素朴な抵抗です。

誤差が大きく、安定性も高くありません。

その代わり、

  • 安い
  • 扱いやすい
  • 多少雑でも問題にならない

という特徴があります。

そのため、

  • LEDの電流制限
  • 大まかな信号調整

など、精度を要求しない場所で使われます。

初心者がやりがちなのは、

「誤差が大きい=ダメな抵抗」と思ってしまうことですが、

実際には必要十分な場所に使われているだけです。

金属皮膜抵抗(現代の標準)

現在もっともよく使われているのが、この金属皮膜抵抗です。

見た目は地味ですが、非常にバランスが取れています。

  • 値が安定している
  • ノイズが少ない
  • 温度変化に強い

そのため、

  • センサ回路
  • アナログ信号
  • 制御回路

など、回路の意味がズレてほしくない場所で使われます。

初心者向けの結論としては、

「迷ったら金属皮膜抵抗を使えばいい」

これは実務でもほぼ正解です。

巻線抵抗(大きな電力担当)

巻線抵抗は、

電気を「細い線で巻いて」抵抗を作っています。

そのため、

  • 大きな電流
  • 大きな電力

を扱うことができます。

回路の中では、

  • 電源回路
  • モータ制御
  • 放熱が必要な場所

などに使われます。

ここでの勘違いは、

「Ωが小さいから普通の抵抗と同じ」と思ってしまうことです。

巻線抵抗は、値ではなく“耐えられる仕事量”が違う抵抗です。

チップ抵抗(実装方法の違い)

チップ抵抗は、

性能というより形状の違いです。

  • 小さい
  • 自動実装向け
  • 高密度基板に向く

最近の電子機器のほとんどは、

このチップ抵抗で構成されています。

初心者が誤解しやすいのは、

「小さい=弱い」というイメージです。

実際には、用途に応じたサイズが選ばれているだけです。

可変抵抗(人が触るための抵抗)

可変抵抗は、

人が回したりスライドしたりして値を変えられる抵抗です。

代表例は、

  • 音量調整
  • 明るさ調整
  • 感度調整

などです。

回路的には、

「比率を人が調整できるようにした抵抗」

と考えると分かりやすいです。

初心者が混乱しやすいポイントまとめ

多くの人が、

  • 種類が多すぎる
  • 名前が覚えられない

ことで止まってしまいます。

でも実際は、

  • 固定か、変えたいか
  • 精度が必要か
  • 電力が大きいか

この3点だけで、

使う抵抗はほぼ決まります。


まとめ:回路が読める第一歩

  • 抵抗は電気のブレーキ
  • 回路の意味は抵抗で決まる
  • 抵抗を見ると回路が読める

ここまで理解できていれば、
あなたはもう回路を読み始めています抵抗

次は「コンデンサ」と抵抗を一緒に見ることで、
時間や変化を扱う回路が見えてきます。

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